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Steamマーケットで売れたのにウォレットが増えないとき、保留か売れていないかを見分ける順番

Steamマーケットで売れたのにウォレットの残高が増えないとき、売却履歴、領収書、使用可能な残高、保留の文言をどの順に見て、待つか連絡するかを決めるかを、Valveの文書をもとに整理しました。

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マーケットで売れたというメールが届いたのに、ウォレットの残高が増えていません。出品の一覧からはアイテムが消えています。こうなると知りたいことは二つです。本当に売れたのか。売れたのなら、お金はいまどこで待っているのか。

先に結論を書きます。2026年10月27日に読んだValveのヘルプには、売却が「失敗」と表示される状態の説明がありませんでした。売却代金をいったん保留するという説明もありません。ですから、保留か失敗かを公式の表で引くことはできず、手元の記録を次の4つのどれかに振り分けることになります。売れていない。通常どおり入金されている。保留されている。文書だけでは説明がつかない。この記事は、その振り分けの順番と、待つか連絡するかを決める条件を書いたものです。

同じサイトのSteamウォレットにお金が反映されないときに確認することにも、マーケットの売却代金を扱う部分があります。売却済みなのに代金が保留されている場合には売却履歴と案内文の探し方が、残高を照合するときは、その間の支出も含めますには計算の例が、問い合わせでは、一つの取引を順に説明しますには問い合わせの書き方があります。この記事が足すのは、4つに振り分ける基準、待つ条件、そして案内に書かれた時刻を過ぎたときに連絡する条件です。ウォレットにチャージしたのに反映されない場合は、そちらの記事を見てください。

根拠は、2026年10月27日に開いたValveのヘルプ、サポートサイトの画面、サブスクライバー契約です。Valveのページへのリンクはすべて英語版で、日本語版のヘルプは読んでいません。アイテムを実際に売ったわけではなく、ログインしないと開けない売却履歴の画面も見ていません。代金の保留については、ユーザーの投稿に引用された案内メールと、ユーザーの報告しか材料がありません。その箇所では出どころの性格をそのつど書きます。図は説明用で、Steamの画面ではありません。

「売れた」の根拠になるものと、ならないもの

在庫からアイテムが消えたこと、販売通知のメール、マーケット履歴の記録、使用可能な残高という4つの手がかりが、それぞれ何の証拠になるかを4行で並べた図

「売れた」と感じさせる手がかりは四つあります。在庫から消えたアイテム、販売通知のメール、マーケットの売却履歴、ウォレットの残高の変化です。四つは同じことを言っていません。

いちばん直接の記録は売却履歴です。Valveのマーケットのヘルプによると、履歴はマーケットのトップページの上部と、Steamストアのアカウント詳細のページから開けます。サポートサイトの「Community Market」の項目にも、マーケットの活動履歴を見たいという選択肢があり、これはマーケットの履歴タブ(#myhistory)につながっています。この項目に並ぶ選択肢は四つで、売却代金が届かないという項目はありませんでした(ログインせずに表示される画面での話です)。

メールは、取引が記録されたという通知です。Valveは、マーケットで取引があるたびに領収書をメールで送ると説明しています。ただ、領収書が届いたことと、その金額をいま使えることは別の話になります。後の節で見るように、販売通知のメールに代金の保留を知らせる段落が入っていたという引用もあります。メールは偽物のこともあるので、本文のリンクは押さず、自分で開いたSteamで同じ取引を探してください。ValveのSteamガード・モバイル認証のヘルプも、Valveから来たように見せかけて綴りを少し変えたリンクがあるので、リンクは慎重に確認するよう書いています。

在庫からアイテムが消えていても、売れた証拠にはなりません。Valveによると、自分の出品はマーケットのトップページの上部に並び、買われる前なら「Remove」ボタンで取り下げられます(英語ページの表記です)。出品中のアイテムが在庫の画面でどう見えるかは、読んだ文書に書かれていませんでした。一覧から消えたのだから売れたはずだ、という推測はここで止めておくほうが安全です。

残高を見るのは最後です。ウォレットのヘルプは、現在使用できる残高が画面右上のプロフィール名の横に出ると書いています。注目するのは「使用できる」の部分です。数字が増えていないとき、お金が来ていないのか、来ているけれどまだ使えない状態で待っているのか、この数字だけでは区別できません。

順番は、履歴に記録があるかどうかから始めます。履歴にもメールにも何もなければ、売れていない側の話なので次の節へ進みます。履歴か領収書があれば、お金の居場所を探す作業です。メールだけがあって履歴にない場合は、そのメールが本当にSteamから来たものかを先に疑ってください。

どちらなのかが決まるまでは、同じアイテムを出品し直したり、足りない分を埋めようと別のものを急いで買ったりするのは見送るのが無難だと私は考えます。状態が分からないまま動くと、後で突き合わせる記録が増えるだけです。これは私の判断で、Valveの指示ではありません。

まだ売れていないとき、先に見る出品の手前

出品の確認が済んでいないこと、マーケット保留、保留の長さ、アカウントの制限という四つが、売却の成立より前にある要因として並んだ4行の図

履歴にも領収書にも記録がなければ、待つべきお金はまだありません。探す場所は出品の手前で、ウォレットを調べても答えは出ません。この記事は「売却の記録があるか」から出発するので、確認の順番がSteamのTrade HoldとMarket Holdの違い:待つべき状態はどれ?の7段階とは違います。あちらは、やろうとした操作が始まったか、アイテムに表示された日付はどうか、というところから読みます。出品したはずのものがマーケットに出てこないときは、その7段階に沿って進んでください。ここでは分かれ道だけを挙げます。

一つは、出品の確認が済んでいないケースです。Valveのトレードとマーケットの確認に関するヘルプによると、マーケットへの出品はメールかSteamモバイルアプリで確認する必要があり(モバイル認証を使っているときはアプリです)、確認しなければ出品は掲載されません。アプリとメールボックスに、待機中の確認が残っていないか見てください。

二つ目はマーケット保留(Market hold)です。保留されているのは代金ではなく、まだ売れていないアイテムのほうです。「Steam Trade and Market Holds」のヘルプは、売却用の出品を作ってから、アイテムがコミュニティマーケットで買えるようになるまでの間、Steamがアイテムを預かる期間と説明しています。まだ買い手がついていないので、受け取る代金もありません。期間の条件は二つのヘルプにまたがっています。直近7日間、モバイル認証でアカウントが守られていなかったなら、アカウントから出ていくアイテムは最大15日間保留されます。認証を追加する前、または追加してから最初の7日間に作ったトレードや出品が15日間保留され、追加から7日を超えて作ったものは保留されません。認証を追加しても、すでにかかっている保留は短くなりません。この条件の理由はSteamのトレードが最大15日間保留される理由と確認すべきことにまとめてあります。

三つ目はアカウントの制限です。この場合、売却はそもそも始まっていません。失敗の扱いにはなりません。トレードとマーケットの制限のヘルプには、理由は通常その操作を試したときに画面へ表示されること、Steamサポートは制限を変更できないことが書かれています。制限の種類はなぜあなたのSteamアイテムは取引不可またはマーケット不可なのかに整理されています。

そして、まだ誰にも買われていない出品は、売却ではありません。マーケットのトップに並ぶ出品は取り下げができ、アイテムが在庫にあるなら、売却は最初から存在しなかったことになります。どの分かれ道に当たっても、ウォレットをこれ以上調べる必要はありません。

売却履歴と領収書から控えておく項目

履歴を見る場所、領収メール、控えておく項目、比べる金額の4行を並べた図

売却が成立したと確認できたら、以降の判断はすべて、履歴と領収書に残る情報を基準にします。見る場所は、マーケットのトップページの上部か、Steamストアのアカウント詳細のページです。領収書は取引のたびにメールで届くとValveが書いています。

控えておく項目は次のとおりです。

  • アイテム名
  • 取引の時刻と、そのタイムゾーン
  • 領収書に書かれた受取額
  • 履歴や領収メールに出ている状態の文言(あれば)、その文言を読んだ時刻
  • 履歴に買い手の支払額が出ているなら、その金額

時刻は意外にずれます。メールと履歴とウォレットの記録が、同じタイムゾーンで表示されるとは限りません。日本時間かどうかを一言添え、日付をまたいだ取引なら日付も書いておきます。

金額は、領収書の受取額を基準にします。買い手が払った額と自分の受取額は、手数料の分だけ違うのが普通です。Valveのマーケットのヘルプには、取引手数料は買い手が負担すると書かれ、ゲームごとの手数料も別に挙げられています。サブスクライバー契約には、サブスクリプション・マーケットの手数料は取引が完了する前に開示されるとあります。ウォレットと見比べる数字は領収書の受取額で、手数料の計算はSteamマーケットの手数料はどう計算する?販売者の受取額と購入者の支払総額が違う理由で扱っています。

状態の文言は、画面に出たとおりに書き写してください。2023年4月のSteamの掲示板で、あるユーザーは、販売通知のメールが来ているのにマーケットの売却履歴には「pending」と出ていて、ウォレットにお金がない、と書いていました。私が履歴の画面を開いたわけではないので、同じ文言が同じ場所に出るのか、日本語表示でどう見えるのかは確かめられていません。言い換えたり要約したりせず、見えた文字をそのまま残し、その文字を読んだ時刻も書いておきます。あとでサポートに連絡するとき、いちばん役に立つ証拠はその原文と時刻です。

逆に、履歴に状態の文言がなくても、保留でないとは言えません。文言がどこに出るのかを、私は確認できていないからです。保留の表示が見つからなかった場合は、結論を出さずにウォレットの確認へ進みます。

ウォレットでは、使用可能な残高と保留分を分けて見る

ヘッダーの数字、保留のウォレット残高、ウォレットFAQの2時間の手順、アカウントの確認という4つの範囲の違いを並べた図

画面右上に出る数字を、Valveは「現在使用できる残高」と呼んでいます。一方、2023年4月のユーザーの投稿に引用された案内メール(2024年9月の投稿にも、よく似た文面が引用されています)は、同じ代金を「pending wallet balance」、つまり保留中のウォレット残高に含めると書いています。名前の違う数字が二つ出てきたわけです。この二つの関係は、今回読んだヘルプに定義がありませんでした。上の数字が変わっていないという事実だけでは、入金されていないとも、保留に入ったとも言えません。

保留の残高が画面のどこに出るのかも、Valveの文書では見つかりませんでした。ユーザーの投稿には、2023年に、ウォレットの取引メモで1〜2日後に使えるようになるという表示を見たという書き込みがあり、2024年7月には、アカウント詳細のページで待ち時間が分かるという返信がありました。どちらも個人の報告なので、自分のアカウントでは直接開いて確かめるしかありません。

ウォレットのヘルプにある「2時間たっても反映されなければサポートへ」という手順は、購入でウォレットに資金を追加したときのためのものです。マーケットの売却代金に2時間の基準があるとは、どこにも書かれていません。この2時間を売却代金に持ち込まないでください。領収書のアカウントを確認する、クライアントを再起動するという手順も、Valveが売却代金に勧めている作業ではないので、試したからといって保留かどうかは分かりません。その手順を知りたければチャージ済みなら、領収書のアカウントを確認しますにあります。

アカウントを複数持っているなら、出品したアカウントのウォレットを見ているかを最初に確かめてください。Valveは、ウォレットの資金を別のSteamアカウントへ移したりギフトにしたりはできないと書き、マーケットのヘルプも、売却の資金は別のアカウントや銀行口座などへ移せないとしています。この限界はSteam Walletの残高を別アカウントへ移せる?に別にまとめてあります。

上の数字が変わっていないときの可能性は、三つに絞れます。代金が保留の残高に入っている。入金されたが、その間に別の購入で同じ額が出ていった。入金そのものが確認できない。二つ目を除くには、売却の直前の残高と、その後の支出を突き合わせます。計算例は残高を照合するときは、その間の支出も含めますにあります。この段階で見たいのは、領収書の受取額が使用可能な残高に入ったのか、それとも別の場所に「保留」と分けて表示されているのか、その区別だけです。

ユーザー投稿に引用された、代金保留の案内文

掲示板に引用された案内文が述べる保留の期間、お金が待つ場所、取り消しの可能性、サポートにできないこと、報告された待ち時間という5行を並べた図

Valveの文書から確認できる範囲を先に書きます。今回開いたマーケットのFAQ、トレードとマーケットの保留、モバイル認証、トレードとマーケットの制限、トレードとマーケットの確認、ウォレットのFAQ、サブスクライバー契約のどれにも、売却代金が保留されることも、待ち時間の長さも書かれていませんでした。サポートの「Community Market」の項目にも、届かない代金を扱う選択肢はありません。ただし、契約書の文面に該当する条項が見つからなかったことは、Steamが代金を保留しない証拠にはなりません。言えるのは、今回読んだ範囲に書かれていない、というところまでです。

それでも、この状況に実際に遭った人たちがいて、掲示板に投稿が残っています。使うのは次の三つのスレッドです。2023年4月に立った「My skin is pending on marketplace」、2024年7月に立った「Pending Wallet Balance after selling item on steam market」、2024年9月の「Pending balance」です。どれも一般ユーザーの書き込みで、Valveの発言ではありません。販売通知のメールの文面を引用しているのは2023年4月と2024年9月のスレッドで、2024年7月のスレッドに引用はありません。このページの控えは2026年10月27日に保存したものです。

2023年4月26日、あるユーザーが、アイテムが売れたというメールが来てから約6時間たつのに、売却履歴に「pending」と出ていて、お金が入らないと質問しました。4月30日には、別のユーザーが、自分が受け取った販売通知のメールの文面だとして、次の内容を貼りました。この商品の購入価格は通常と異なる("The purchase price for this item is unusual")という説明が付きます。代金は「held by Steam for up to five days」、つまり最大5日間Steamが保留し、その間は「pending wallet balance」に含まれる。必要な場合は取引が取り消され、アイテムがインベントリに戻ることがある。Steamサポートはこの処理を変更したり早めたりできない("cannot modify or accelerate this process")。

約1年4か月後の2024年9月14日、別のユーザーが、自分のメールだとしてほぼ同じ文面を貼っています。価格が通常と異なるという説明、最大5日、保留のウォレット残高に含まれるという部分は同じです。違うのは取り消しの文で、2023年の引用は「必要な場合には取引が取り消されることがある」という書き方でしたが、2024年の引用は「In some situations, Steam Support may reverse the transaction and return the item」で始まります。どちらも、ユーザーが書き写した文面です。メールの原本は私には確認できず、Valveのヘルプのページでもありません。そこで、これを売却代金の保留に関する規則としては扱いません。2023年と2024年に、ユーザーがこういう文面を引用した、という限られた事実として使います。それ以降のメールがどうなっているかは確認していません。

先ほどのSteamウォレットにお金が反映されないときに確認することが保留の例として引いているのも、この2024年9月のスレッドのメール文面です。つまり二つの記事は、同じユーザー引用に頼っています。あちらもこの文面を、ユーザーが書き写した過去のメールとして扱っていて、この記事も同じ理由で文書の外の資料に分類します。二つの記事の違いは、強調する点だけです。

案内文が挙げる理由は、価格が通常と異なるというものでした。しかし2023年のスレッドの他のユーザーは、別の経験を書いています。相場どおりに売った4ドルのスキンでも保留になった(5月10日)。希望価格のまま売ったカードがなぜ異例の取引になるのかという疑問(5月16日)。カード3枚の代金が2日間止まった(5月11日)。2024年7月のスレッドでは、9月のコメントに、買い手が価値の低い通貨で払うと代金が保留に回る、という説明がありました。これらは、ユーザーの推測か個人の観察です。どの売却が保留されるのかは、ここからは分かりません。

期間も同じです。引用されたメールには最大5日と書かれています。ユーザーの報告は、1〜2日後に使えるという表示を見た、約24時間後にお金が入った、約2日止まった、とばらばらで、2024年9月のスレッドには、たいてい1〜2日だが1週間かかることもある、というコメントがありました。いずれも個人の事例なので、自分の売却に当てはめる予測値にはなりません。最大5日は、あるユーザーが貼ったメールにあった上限で、自分の売却にも同じ上限がかかるという証拠ではないのです。

引用文のなかで見落としやすいのは、取り消しに触れた文です。取引が取り消されることがあり、その場合はアイテムがインベントリに戻る、とあります。この文面が事実なら、保留の行き先は二つあります。代金が入るか、取引が取り消されるかです。ですから、時刻を過ぎたあとはウォレットだけでなく在庫も開いて確認してください。これは、引用文から私が読み取った解釈です。どんな場合に取り消されるのかは、文書に書かれていません。

計画を立てる立場からは、私の判断を一つ足します。マーケットの売却代金は、時刻の決まった買い物の資金にあてにしないほうがいいです。2024年の二つのスレッドでは、同じ表示名のユーザーが同じ趣旨の助言を書いていますが、これは文書に基づく事実ではありません。保留がありうるお金の扱い方についての意見です。

最後にサポートの役割です。引用されたメールには、サポートはこの処理を変更も加速もできないとあります。トレードとマーケットの制限のヘルプにも、サポートは制限を変更できないという文があります。ただ、それは制限についての記述で、売却代金の保留に向けた言葉ではないため、この記事では広げて使いません。

保留・通常の入金・売れていない、を分ける4つの問い

売却の記録があるか、受取額が残高に入っているか、保留の文言があるか、どれにも当たらないか、という4つの問いを上から順に並べた図

「失敗」という言葉は文書に出てこないので、文書に書かれていることから整理します。二つあります。売却がまだ成立していないか、成立したなら、完了したマーケットの取引は取り消しも返金もできない、ということです。マーケットのヘルプには、購入はすべて確定で、完了した取引の取り消しや返金を求める権利はないと書かれています。売り手が自分で取引を取り消す方法は見当たらず、文書で取り消しに触れているのは、Steamの側の行為として書かれたユーザー引用文だけです。アイテムもお金も消えて売却だけが取り消される、という状態は、どの文書にもありませんでした。それなら失敗を別に判定するより、次の4つの問いを順に確かめるほうが正確です。

問い1は、売却履歴か領収書に、完了した売却があるかどうかです。なければ代金を探す理由がありません。出品の手前に戻って、確認の要求、マーケット保留、アカウントの制限、まだ買われていない出品を順に見ます。あれば問い2へ進みます。

問い2は、領収書の受取額が、使用可能な残高に入っているかどうかです。入っているなら通常の入金です。売却の直前の残高とその後の支出を考えても金額が合わないときは、手数料を引いた領収書の受取額と比べたかを、先に見直してください。買い手が払った金額と比べると、差が出るのが当たり前だからです。

問い3は、履歴にもメールにもウォレットにも、保留や待機を意味する文言があるかどうかです。あれば保留に分類し、その文言と、それを見た時刻を控えます。案内に時刻が書かれていれば、その時点でもう一度確認します。保留は進行中の状態なので、この時点でやることはほかにありません。

問い4は、前の三つのどれにも当たらない場合です。売却は完了していて、保留の文言はなく、使用可能な残高も変わっていないのであれば、文書だけでは説明がつきません。原因を推測せず、記録を集めてサポートに聞く側へ移ります。何を集めるかは最後の節に書きました。

この順番は、確かめる手間が小さく、答えがはっきりしているものから先に聞くように並べたものです。履歴は開けば「ある」か「ない」かで分かれ、領収書と残高は二つの数字を比べるだけです。保留の文言は複数の画面を探すことになり、結果もあいまいなので3番目に置きました。ウォレットの記事は、保留の案内を先に読み、そのあとで数字を合わせる順番です。この記事が順番を逆にしたのは、数字の比較のほうが手間が小さいからにすぎません。どちらの順でも確かめるのは同じ二つの事実で、領収書の金額が残高に入っているか、保留の文言があるか、です。違うのは、この記事が四つの状態に分けて結論を出すところです。

次の例は、順番を見せるために作った仮の場面で、実際のアカウントの記録でも実際の取引でもありません。火曜日の夜11時40分に販売通知のメールが届き、売却履歴にその取引があって、領収書の受取額が1,000円だったとします。使用可能な残高は変わらず、メールには代金をしばらく保留するという段落があります。問い1は「ある」、問い2は「ない」、問い3は「ある」なので、保留に分類します。同じ状況でメールに保留の段落がなく、ウォレットの他の場所にも待機の表示がなければ、問い4まで落ちます。

保留に分類したなら、行き先は二つ開けておいてください。代金が使用可能な残高に合流するか、引用文にあるように、取引が取り消されてアイテムが戻ることがあるか、です。時刻が過ぎても、どちらも確認できなければ、問い4と同じ位置に立つことになります。

自分の売却ではないとき、安く売って後悔したとき

見覚えのない確認要求、覚えのない売却、認証コード、安すぎる価格で売った場合の4つについて、待つより先にやることを並べた図

前の節の4つの問いは、その売却が本人のものだという前提で始まります。その前提が怪しいなら、待つのは正しい対応ではありません。

自分で作っていない出品の確認要求がアプリやメールに来ていたら、開いて取り消してください。Valveのトレードとマーケットの確認のヘルプが書いているのは最初の一歩までです。要求を取り消す。Steamのパスワードを変更し、メールアカウントのパスワードも変えることを検討する。ログインできない場合はSteamサポートに連絡する。取り消しの手順に続けて、アカウントやパソコンが侵害されている可能性がある、という注意が書かれています。そこから先の全体の順序は、Steamのトレードを承認する前に確認したいことと、今トレードが保留されている場合の対処にあります。この記事で別の順序は作りません。

出品した覚えがないのに販売通知のメールが来た場合も、パスワードの変更とメールアカウントの保全を含めて、同じ判断をするというのは私の推測です。メールはなりすましかもしれないので、自分で開いたSteamの売却履歴に、その取引があるかをまず見てください。履歴にもあるなら、アカウントの侵害を疑う根拠になります。手順は確認要求のときと同じで、Steamのパスワードを変更し、メールアカウントのパスワードも変えることを検討し(Valveの確認のヘルプの言い方です)、ログインできなければSteamサポートに連絡します。

取り消しと、トレードのクールダウンは区別が必要です。Valveの文書に書かれている7日間のトレードのクールダウンは、すでに承認されて保留中のトレードを取り消したときにかかるものです。マーケットの出品や、完了した売却について同じ説明は見つかりませんでした。この記事の状況で、取り消せると確認できたのは、自分が作っていない確認要求と、まだ売れていない出品の二つだけです。売れた売却を、保留の途中で取り消す方法は、今回読んだ文書にありません。

安く売りすぎたと悔やむ場合も同じ扱いです。保留の表示があるからまだ戻せる、という根拠は文書にありません。マーケットのヘルプは、完了したコミュニティマーケットの取引は取り消しも返金もできない、と書いています。保留の文言は代金をいつ受け取れるかの案内であって、売り手に取り消しの権利を与える表示ではありません。引用文には取り消しが出てきますが、それはSteam側が必要と判断したときの出来事として書かれていて、売り手が選べる操作としては書かれていません。

保留を解除してあげると言って、認証コードや復旧コードを求めたり、プログラムのインストールを促したりする相手は、Steamサポートではありません。ValveのSteamガードのヘルプも、サポートがパスワードや認証コードを求めることはないと書いていて、メールやチャットで勧められたプログラムは実行してはいけないとしています。同じ警告がSteamサポートやツールで保留を解除できるかにもあります。盗難や紛失が疑われるときは、サポートサイトのアイテムの項目に「My items are missing or stolen」という選択肢がありますが、ログイン後の手順は開いていません。

待つか、サポートに連絡するか

待つ場合、連絡する場合が二つ、控えておく記録という4行で、待つか連絡するかの境目を示した図

待つのが正しい場面は限られます。売却の記録があり、自分の画面かメールで保留の文言を見つけていて、その案内に書かれた時刻がまだ来ていないときです。このとき、その代金を使う予定は立てません。案内に時刻があるなら、その時点でもう一度だけ確認してください。数時間おきにウォレットを更新しても、入金が早まる根拠はありません。

案内に時刻がなければ、基準にできる値がありません。ユーザーが貼ったメールの最大5日は、記録と在庫を開き直す時点としてだけ使ってください。連絡の期限にするのは安全ではありません。2024年9月のスレッドに、1週間かかることもあるという報告があったからです。案内に時刻のない保留が1週間を超えても、代金が入らず、取引の取り消しもない場合に連絡する、というのが私の判断です。その1週間も一人のユーザーの報告から出た値なので、約束ではなく点検の目安です。

連絡したほうがいいのは次の四つです。

1. 売却は記録されているのに、保留の文言がどこにもなく、アカウントとその間の支出まで確認しても残高が変わらない。 2. 案内に書かれた解除の時刻が過ぎたのに、代金も入らず、アイテムも戻ってこない。 3. 領収書の受取額と、ウォレットに入った額が、手数料を考えても合わない。 4. 自分がしていない売却や確認要求が見える。

3と4は、待った長さに関係なくすぐ連絡します。4は、前の節のセキュリティ対応が先です。サポートサイトのCommunity Marketの項目に、売却代金専用の選択肢はありませんでした。ログイン後の画面は開いていないので、どの経路が人に届くのか、返事がいつ来るのかは約束できません。

問い合わせの書式は、問い合わせでは、一つの取引を順に説明しますのマーケット売却の例をそのまま使えます。そこにないものだけを足してください。取引の時刻にはタイムゾーンを付ける。画面に出た文言は、言い換えない原文と、その文字を読んだ時刻を書く。履歴に買い手の支払額が出ていれば、領収書の受取額と並べて書く。画面を撮って添付するなら、パスワード、認証コード、カード番号が写っていないかを先に確認してください。図の最後の行にあるとおり、控える対象はアイテム、時刻、金額、画面に出た文言で、コードやカード番号は控えません。

先にやる作業を三つに絞ります。売却履歴でその売却を探し、前の節の項目を控える。領収書の受取額と、使用可能な残高を突き合わせる。保留の文言があれば、原文と確認した時刻を残す。そのあとは、待つか連絡するかのどちらかを選ぶだけです。

この記事で確認できていないことも、まとめておきます。ログインしないと見えない売却履歴と保留残高の画面の実際の表記、売却代金の保留の期限、どんな売却が保留の対象になるのかの基準、の三つです。ここは、この記事の引用やユーザーの報告で決めつけず、自分のアカウントの画面に書かれた文言だけで確定させてください。